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平成30年度施政方針

印刷用ページを表示する更新日:2018年2月21日更新 <外部リンク>

はじめに

「いつ行っても“発見”があるんです」市長の写真
「図書館って“楽しい”ところなんだ」
「街の活気をつくる“チャンス”です」
2月3日にオープンした「徳山駅前賑わい交流施設」と「徳山駅前図書館」の完成を待ちに待った市民の皆さんから、私に届いた声です。

これまでも、徳山駅は、このまちの転換期に大きく関わってきました。
1つ目の転換期は、今から100年以上前。まちが工業都市へと歩み始めるきっかけとなる時期です。
明治30年、山陽鉄道の終着駅として開業した徳山駅は、本州と九州の連絡基地であった港とともに旅客と貨物が集まり、まちに好景気をもたらしました。しかし、その4年後に鉄道が下関まで開通し、徳山駅は通過駅となり、まちは衰退していきます。この状況を打破するため、当時の野村恒造(つねぞう)徳山町長は、まちをあげて海軍煉炭(れんたん)製造所を誘致し、現在の「周南コンビナート」の礎を築きました。

2つ目の転換期は、高村坂彦徳山市長の時代です。高村市長は、鉄道事業者と地元が共同で行う「民衆駅」建設に取り組み、昭和44年、山口県初となる徳山駅ビルが誕生し、さらにその6年後には、徳山駅に新幹線の駅が併設されました。
この在来線と新幹線が乗り入れる徳山駅の利便性は、さらに高まり、現在では、新幹線のぞみ号が1日16本停車するなど、周南地域の玄関口として地域経済の発展に大きく寄与してきました。

このように徳山駅は、本市のまちづくりに大きな影響を及ぼしてきました。そして、当時の町長や市長をはじめ、まちの発展に寄与された多くの先人達のご尽力が、今もこのまちを支えています。このまちは徳山駅から新しい挑戦が始まっていることを、改めて胸に刻みたいと思います。

駅の力が、まちの力になってきた歴史。
「歴史は繰り返す」という諺がありますが、今、まさに徳山駅を中心としたまちづくりは、大きな転換期にあり、またとないチャンスが到来しています。

特に、徳山駅前賑わい交流施設の完成を弾みとし、徳山駅前地区市街地再開発準備組合におかれましては、徳山商工会議所、中心市街地活性化協議会、株式会社まちあい徳山等と連携して、市街地再開発事業の実現に向けた取組みを加速されておられます。
私は、市長として、この再開発事業を関係者の皆さんと“共に”やり遂げたい。その想いを強く持っています。

徳山駅前の賑わいを中心市街地へ。そして、さらに市内全域へと広げていく。そのためには本市にしかない強みを生かし、まち全体の活性化に挑み続けなければなりません。
私は、そのためのヒントは、本市の中山間地域の取組みの中にあると感じています。
人口減少や著しい高齢化に直面している中山間地域では、地域の存続に危機感を抱き、住民自らが立ち上がり、地域の未来を切り拓く果敢な挑戦が続けられています。
その原動力は地域への愛着とそこで暮らすことの誇りです。この愛着と誇りの強さが、人を動かし、人と人をつなぎ、人と地域をつなぎ、地域の活力を生み出しています。

自分達の暮らす地域の夢を自らが描き、自らが実践しようという動きは、中山間地域から市内全域へと広がりはじめています。
この動きを市民の幸せ、まちの活力へとつなぎ、その成果を目に見える形で市民の皆さんに実感していただきたい。

そのために、平成30年度は、私がまちづくりのテーマに掲げる“共に”のまちづくりを強化する方針として「さらなる挑戦と英知の結集」を掲げました。

非常に厳しい財政状況だからこそ、問われるのは知恵の力、結束する力です。市民の安心安全を守り、将来にわたり必要な行政サービスを継続し、他にはない素晴らしいまち周南市の新しい物語を“共に”創っていこうではありませんか。

それでは、第2次まちづくり総合計画・前期基本計画の7つの主要プロジェクトに基づき、平成30年度の取組みに対する私の想いを述べさせていただきます。

社会で育む少子化対策プロジェクト  

 “共に。” 未来へ贈りたい周南市(まち)をつくる。
1つ目は、「社会で育む少子化対策プロジェクト」についてであります。

平成28年6月、「子育て世代包括支援センター はぴはぐ」を開設し、妊娠・出産・子育てに関する様々な相談にワンストップで対応する体制を整えました。「周南市版ネウボラ」を目指す「はぴはぐ」は、利用者の声やニーズに応え、常に進化しています。平成30年度は、新たに産後うつの予防や新生児への虐待予防を図るため、出産後間もない産婦に対する健康診査を実施いたします。

「たくさん友達ができました。毎日、元気に通っています」
公立保育所の再編整備により、平成29年4月に開設した民間保育所にお子さんを預けておられるお母さんは、嬉しそうに話されました。
平成30年4月には、福川保育園の民営化により、認定こども園が開設します。今後も民間事業者と連携し、多様化する保育ニーズへ対応できる保育環境の整備を進めてまいります。

「子育てするなら周南市」
誰もが安心して子どもを生み育てられる環境づくりに引き続き、挑戦してまいります。

「まちが良くなるアイデアを考えるのは面白かった。もっと勉強して将来は議員になりたい」
今年度のこども議会に参加してくれた小学生は、このまちの未来や自分の夢を語ってくれました。

「子ども達が生まれ育った環境によって将来を左右されることなく、学び、チャレンジできるまち」への挑戦を進めてまいります。
平成30年度は、今年度実施した「子どもの生活に関する実態調査」の結果を踏まえ、子どもの居場所づくりをモデル的に実施するとともに、「子どもの貧困問題」への理解を深めていただくため、啓発セミナーや研修会を開催します。

また、経済的な理由で特に修学が困難な学生を対象とした給付型「修学支援奨学金」を創設し、子どもの貧困対策を強化するとともに、大学等を卒業後、市内に3年以上住み続けた場合には返済が不要となる「定住促進奨学金」を創設し、若者定住を図ります。

子どもは地域の宝、そして、次世代への支援は、未来への投資です。

学校教育施設の環境整備にも、しっかり取り組んでまいります。
久米中央土地区画整理事業の進展により、久米小学校に通う児童が急増しています。その対応として、新校舎の建設に着手するとともに子どもたちが安心して学べるよう、引き続き、小中学校の改修を計画的に実施してまいります。

さらに、中学校普通教室への空調設備の整備を前倒しし、平成31年度までの2年間ですべての中学校に整備し、健康で快適に学習に集中できる教育環境づくりを優先的に進めてまいります。

子ども達の元気な笑顔があふれる周南市を“共に”創ってまいります。

揺るぎない安心安全プロジェクト

 “共に。” 未来へ贈りたい周南市(まち)をつくる。
2つ目は、「揺るぎない安心安全プロジェクト」についてであります。

「消防本部と共に訓練を行うことで、従業員の防災意識が向上しました」
「自分達の技術で被害を軽減できる“自信”が“確信”に変わりました」
消防庁主催の「石油コンビナートにおける自衛防災組織の技能コンテスト」で、総務大臣賞受賞など毎年優秀な成績を収められている企業の消防隊員がそう話してくれました。

地域においても、本市の自主防災組織率は100%。
それぞれの地域の特色や災害特性に応じた自主防災活動が行われています。
毎年、11月の第3日曜日に行う市の総合防災訓練を、平成30年度は須金地区の自主防災組織の皆さんと一緒に実施いたします。
中山間地域では初の開催です。実り多い訓練になるようしっかり取り組んでまいります。

新庁舎の建設にあわせて進めてまいりました防災情報収集伝達システムが平成30年度末に完成します。
全国に例のないこのシステムでは、複数の情報収集伝達手段を確保し、情報を伝えるだけでなく、河川の水位や雨量を監視し、災害対策本部、支所、自主防災組織、災害現場にいる職員などが情報をやり取りできるようになります。このシステムを最大限に活用し、市民の安心安全をしっかり守ってまいります。

平成32年度中の供用開始を目指す西消防署庁舎の整備に伴い、新南陽総合支所を解体します。このため、総合支所の業務は、平成30年8月よりイオンタウン周南で行います。総合支所の今後の方向性につきましては、平成32年度までに決定したいと考えており、将来のまちづくりをしっかり見据え、地域の皆さんと共に検討を進めてまいります。

「子ども達も家族と一緒に橋守活動に参加してくれています。橋を守ることの大切さをこれからも伝えていきたいと思います」
昨年8月に、老朽化した橋の点検や補修活動を行う市民団体「しゅうニャン橋守隊」の皆さんが国土交通大臣賞の受賞報告に市長室へ来られたときにそう話してくれました。

市が管理する市道は、全長約1,200キロメートル。橋梁は約800橋です。
この道路や橋梁の維持管理には、道路利用者や市民の皆さんのご協力が必要です。平成30年度から運用を開始する道路の陥没などの異常箇所をスマートフォン等で通報できるアプリも活用し、安心安全な道路の維持管理を行ってまいります。

また、古川跨線橋の架替えに向けては、コンビナート企業のご協力をいただきながら、渋滞緩和対策に取り組んでまいります。

自助、共助、公助、そして、個人、地域、企業、行政がその役割を担い、揺るぎない安心安全のネットワークづくりをさらに進め、安心して暮らせるまちを“共に”創ってまいります。

自立した地域づくりプロジェクト

“共に。” 未来へ贈りたい周南市(まち)をつくる。
3つ目は、「自立した地域づくりプロジェクト」についてであります。

「共創プロジェクトがあったから、戸田・下苔谷(へた・しもこけだに)地区が生き残れるのかもしれません」
原木椎茸栽培による耕作放棄地の再生や空き家の活用と障害者の就業機会の確保に取り組んでおられる方は、涙を浮かべて話されました。

地域団体やNPO法人等の市民活動団体、学校、企業等が連携して、アイデアを持ち寄り、共に取り組む「共創プロジェクト」。
平成28年度から事業を開始し、プロジェクトの認定件数は17件で、プロジェクト実施に関わる団体は44団体となりました。

今年度も、
「福川ランプの復刻とブランド化や新たなイベント『周南ランプフェス』に取り組むプロジェクト」、
「市内の酒蔵をタクシーで巡る新たな観光商品『タク酒(しゅ)ーツアー』に取り組むプロジェクト」、
「大津島特産の『すだいだい』を使った地ビール『島(しま)麦酒(ばくしゅ)SUDAIDAI(すだいだい)』の開発・販売とブランド化に取り組むプロジェクト」など
13のプロジェクトが採択され、複数の団体によるコラボレーションが大きなエネルギーを生み、様々な化学反応を起こしています。

志を持ち、前向きに取り組まれている市民の皆さんが創出する共創による地域づくりを引き続き、支援してまいります。

また、市内にある31のコミュニティ組織では、それぞれの特性に応じた地域づくりも活発に行われています。地域のあるべき姿を自らが考え、自らが実践するための行動計画である「地域の夢プラン」は、これまで12の地域で策定され、さらに今年度からは3地域で策定作業がスタートしました。
その地域にしかない強みをさらに伸ばし、それぞれの地域が抱えている課題を解決するため、引き続き、夢プランづくりとその実現に向けた取組みを支援してまいります。

そして、こうした地域の自主的・主体的な取組みをさらに進めてまいります。
そのため4月から、これまで地域の身近な拠点として愛され重要な役割を果たしてきた公民館を、生涯学習のみならず、地域づくりの実践など幅広い用途で活用できる市民センターに移行します。

公共施設再配置計画のモデル事業として進めてきました長穂地区の市民センターと支所、また、建設用地の取得が完了した遠石地区の市民センターの整備を、平成32年度中の供用開始を目指し進めてまいります。

市民センターを拠点に、地域の英知を結集した、地域による、地域のための地域づくりを“共に”進めてまいります。

まちじゅう賑わいプロジェクト

 “共に。” 未来へ贈りたい周南市(まち)をつくる。
4つ目は、「まちじゅう賑わいプロジェクト」についてであります。

2月3日に開館した徳山駅前図書館は、お茶を飲みながら本を読んだり、勉強したり、おしゃべりを楽しむ多くの来館者で連日賑わっています。
この賑わいを中心市街地へ呼び込もうと、中心市街地の活性化や賑わい創出に取り組む様々な民間団体が連携、協力した新たな挑戦がすでに始まっており、大変嬉しく、心強く思っています。
まちづくりの主役は、市民であり民間です。
徳山駅前の賑わいを、中心市街地へ、さらに市全体へ広げていくための民間主体の取組みをしっかりと支援し、支えてまいります。
ワクワク、ドキドキする中心市街地、いつも新しい発見や出会いがある中心市街地、昼も夜も賑わう中心市街地を取り戻す挑戦を共に進めてまいります。

徳山駅から海までは、直線距離で約220メートル。
平成34年に開港100周年を迎える徳山港は、本市の宝もの。
駅と港、そして中心商店街が隣接する本市の優位性を生かしたい。
港に人を呼び込みたい。
昨年11月に周南観光コンベンション協会と市が中心となって開催した「第1回周南みなとまつり」は、そんな想いが詰まったイベントになりました。来場者はおよそ2万人。そして、本市の港ならではの体験コーナーには長い行列ができました。
交流人口の拡大につながるヒントが見えてきた「周南みなとまつり」のステップアップをしっかり支援してまいります。

毎年、新たな施設が完成し、進化を続ける徳山動物園。
平成30年度には、「ペンギンエリア」と「北園広場」がオープンします。
そして、市民の皆さん待望のゾウ舎は、平成31年度のオープンを目指して整備を進めてまいります。

1月20日、徳山駅前と動物園周辺を15分間隔で結ぶ市街地循環線「ちょい乗り100円バス」の実証運行がスタートしました。
中心市街地内の回遊性を高め、賑わいを創出したい。
マイカーでの移動から「近距離をバスで移動する」という新しいライフスタイルを提案したい。
「周南市版市街地パーク・アンド・ライド」を目指したこの社会実験を本年9月30日まで実施いたします。

昨年、本市は、国からコンパクトなまちづくり全国10のモデル都市に、中国地方で唯一選定されました。
人口減少や少子高齢化という喫緊の課題に対応するためにこれまで取り組んできた、コンパクトな市街地を形成し、拠点や地域を公共交通でつなげる「コンパクト・プラス・ネットワーク」の取組みが高い評価を受けました。
平成30年度は、平成27年度から取組みを進めております20年後の周南市のあるべき姿を描く立地適正化計画全体を公表します。

立地適正化計画で本市の副都心と位置づけている新南陽駅周辺につきましては、利用者の利便性向上に向けた環境整備に取り組んでまいります。

地域と拠点が連携し、安心・快適・活力を生み出す周南市を“共に”創ってまいります。

産業活力・富の創出プロジェクト

“共に。”未来へ贈りたい周南市(まち)をつくる。
5つ目は、「産業活力・富の創出プロジェクト」についてであります。

周南コンビナートの物流を支え、本市の産業活力・富の創出の源泉である徳山下松港の港湾区域面積は全国第5位。そして、塩の輸入量と石灰石の移入量は日本第1位。さらに、コンビナート企業が保有する石炭火力自家発電施設の発電能力も日本第1位を誇ります。
今後も大型船舶が入港可能となる大水深化の整備を国・県と共に進め、徳山下松港の価値をさらに高めてまいります。

次世代のクリーンエネルギーとして期待されている水素の利活用を進めます。
コンビナート企業で生産される高純度の水素を活用して、これまで燃料電池ゴミ収集車の運行や、100キロワット純水素燃料電池の活用など全国初となる実証実験に取り組んでまいりました。こうした先進的な取組みは、国内だけでなく海外でも紹介されるなど、本市の水素利活用に向けた取組みは、全国でもトップ集団を走っています。
平成30年度は、これら先進的な水素の実証実験を継続するとともに、水素関連産業への進出を目指す市内の中小企業を支援し、「水素先進都市周南」へ向けた挑戦を進めてまいります。

「海外からもバイヤーが買い付けに来ます」
「周りのイチゴ農家さんの育苗を担うことになりました」
新規就農した若い方々が、農業に賭ける思いや夢を明るく笑顔で語ってくれました。

認定新規就農者は、3年間で19人。新たな担い手の確保に向けた取組みは確実に成果を上げています。
今後も、全国に先駆けて導入した「技術研修」「農地の確保」「機械・施設整備」「住宅の確保」を一体的にサポートする「新規就農パッケージ支援」を広くPRし、本気で農業を仕事にしたい人を応援します。

本年3月に国土交通省から引き渡しを受ける大島干潟においては、昨年11月に、漁業者と地域の住民による干潟保全活動組織「大島干潟を育てる会」が立ち上がりました。平成30年度からは新たな体制のもと、地域と共に、干潟の保全を目指してまいります。

また、「周南たこ」のブランド化への挑戦をさらに進めてまいります。引き続き、産卵用たこつぼの設置や「周南市地産地消推進協議会」と連携した認知度向上に向けた取組みを進めるとともに、平成30年度は「周南さかなまつり」を開催して、しっかりとPRしてまいります。

若者や女性が「ビジネスに挑戦し、夢を実現できるまち」を目指します。
引き続き、商工会議所や金融機関と連携した創業支援に取り組むとともに、若者や女性の雇用につながるクリエイティブ産業や情報・通信産業等の支援に挑んでまいります。
さらに、平成30年度は、女性の雇用創出に向けて推進体制を整備し、女性が働きやすく、活躍できる職場環境づくりを進めてまいります。

誰もが生き生きと活躍できる、活力溢れる周南市を“共に”創ってまいります。

中山間地域振興プロジェクト

 “共に。” 未来へ贈りたい周南市(まち)をつくる。
6つ目は、「中山間地域振興プロジェクト」についてであります。

「ふるさとを離れて初めて、自然や景色、食べ物や人柄といったこのまちの素晴らしさに気付くことができました」
昨年鹿野地区にUターンし、この春からパン屋を開業される方の言葉です。私は、心から「お帰りなさい」と言ってあげたいと思います。
若い頃、離れたかったまちが、いつしか帰りたいまちになっている。
そんな思いを持つ出身者の皆さんのUターンをこれからも支援してまいります。

Uターンだけでなく、その地域の魅力に惹かれた皆さんが移住してきており、着実に成果を上げています。
中山間地域には「わしらのことは、わしらで何とかせんにゃあいけん」という危機感と揺るぎない地域への愛着と誇りが根付いています。

須金地区では、「『人口の過疎化』は進んでも『心の過疎化』は進んでいない」を合言葉に、移住者を受け入れる活動をはじめとした地域活性化に向けた取組みを進めた結果、全校児童が3名まで減少し休校寸前だった小学校に、今では15名の子ども達が通い、元気な声が飛び交う地域になりました。

八代地区では、地域にとって必要な生活交通手段について、地域の皆さんが主体的に検討された結果、昨年10月より、これまでバス路線がなかった集落の方も利用できる「コミュニティバス 友愛号」の運行が開始されるなど、地域課題の解決に向けた挑戦が続いています。

また、三丘地区でも、小学生発案の野菜ジャムの商品化への取組みや、空き家を改修し世話焼きおばさんが移住相談や婚活支援などを行う「三丘よろず承りカフェ」のオープンに向けて準備を進められるなど、新たな挑戦が始まっています。

このように、中山間地域の皆さんが地域の未来を考え挑戦しておられる姿を、私は誇りに思っています。地域と共に進める。そして、地域でできないことは行政がしっかり支援してまいります。

平成30年度は、中山間地域への移住を促進するため、新たに、空き家を借り上げ、移住希望者に貸し出す取組みを開始するとともに、具体的な移住のイメージを広げるため、現地を訪れていただく移住ツアーを実施いたします。

また、須金地区では、平成30年度から3年間、地域おこし協力隊を配置し、生活支援システムの構築や観光商品の開発等の仕組みづくりを支援してまいります。

これまでの取組みに加え、さらなる挑戦を行うことで、持続可能な中山間地域の実現を目指してまいります。

中山間地域から周南市の未来を拓くまちづくりを“共に”進めてまいります。

将来に向けた行財政経営プロジェクト

 “共に。” 未来へ贈りたい周南市(まち)をつくる。
7つ目は、「将来に向けた行財政経営プロジェクト」についてであります。

平成15年の合併以降、市域の均衡ある発展を図るため、合併のスケールメリットを生かした行政の効率化を図るとともに、合併特例債などの財政上の優遇措置を最大限に活用し、合併後のまちづくりを着実に進めてまいりました。しかしながら、平成30年度をもってこの財政上の優遇措置が終了することから、次世代に繋げる持続可能なまちづくりが求められます。
本市の今後の財政運営を展望しますと、歳入では、市税収入の伸びは望めず、歳出では、進行する少子高齢化への対応をはじめとして、公債費の増や公共施設の老朽化対策などにより大幅な財源不足が見込まれるなど、非常に厳しい財政状況に直面します。

こうした厳しい状況をしっかり認識し、「第3次行財政改革大綱」に基づき、緊急財政対策による財源不足の解消に向けた取組みや、PFIを活用した県内初となる学校給食センターの整備などを着実に進めます。

また、公共施設の老朽化への対応にも、先送りをすることなく取り組んでまいります。

「公共施設再配置計画」の実現性と実効性を高めるため、現在、「施設分類別計画」の策定を進めています。平成30年度以降は、長寿命化による財政負担の軽減や平準化を進めるとともに、複合化や多目的化などにより、総量抑制に向けた取組みを着実に進めてまいります。

本年の夏から業務を開始していく新庁舎は、徳山港町庁舎、教育委員会庁舎、上下水道局庁舎などを集約することにより、市民の皆さんにとって利用しやすい庁舎となります。また、集約化による行政内部の連携強化や事務効率の向上にも取り組んでまいります。

鹿野総合支所については、現在の場所から「コアプラザかの」へ移転し、あわせて、ホール機能を持った多目的スペースを整備する方向で調整を進めてまいります。

「今取り組んでこそ価値のあること」「今の市民のため、そして未来の市民のために必要なこと」を職員一丸となって“共に”進めてまいります。

上記7つのプロジエクトに属さないが特記すべき重要な施策や想い

これまで説明しました7つの主要なプロジェクトにはございませんが、特に強い想いを持って進めたい主な取組みについてであります。

老朽化が進み、交通のアクセスも悪い休日夜間急病診療所は、徳山中央病院近くに移転することとし、平成30年度は建替えに向けた整備に着手いたします。

「みんなで」「お互いさま」「ありがとう」
私もパネラーの1人として参加しました、平成28年12月に鹿野地区で開催された「地域医療とまちづくりを考える」シンポジウムで、会場の皆さんに共感を与えた言葉です。この3つの言葉を大切にし、高齢者が住み慣れた地域で生き生きと安心して暮らすことができるよう、「地域包括ケアシステム」の構築を進めてまいります。さらに、専門的な視点から助言を受けられるよう、豊富な経験と知識を有した方を「福祉政策アドバイザー」に任命し、職員のスキルアップを図り、より良い福祉施策を推進してまいります。

市民一人ひとりの人権が尊重され、男性と女性が社会の対等なパートナーとして活躍できるまちづくりに向けて、学校や地域社会、企業・職場における教育や啓発に、引き続き取り組んでまいります。

平成30年4月1日より、マイナンバーカードを利用したコンビニエンスストア等での住民票の写し、戸籍証明書、所得課税証明書等、各種証明書の交付サービスを開始します。
この交付サービスの利用促進を図るため、マイナンバーカードの普及に取り組んでまいります。

本市ゆかりの人物を知ることは、郷土への誇りや愛着に繋がります。
引き続き、児玉源太郎やまど・みちおをはじめとする本市が誇る先人達に関連する資料収集を行い、その功績を次世代に伝えてまいります。
平成30年度は、わが国の戦後写真界を牽引した本市出身の写真家、林忠彦の生誕100年を記念した特別展覧会を開催し「写真のまち周南市」を全国に発信してまいります。

また、明治150年となる本年は、「第35回全国都市緑化やまぐちフェア 山口ゆめ花博」など、様々な関連イベントが開催されますことから、県、近隣市町、関係団体と連携して取り組んでまいります。

まちが大きく変わる。その絶好のチャンスを最大限に活かし、本市の魅力を発信するシティプロモーションを進めてまいります。
平成30年度は、市の職員自らが広報マンとなり、周南市の魅力を全国に発信する全国キャラバンを実施します。
職員自らが知恵を出し、汗をかき、挑戦し続けている周南市をPRし、本市の認知度向上につなげてまいります。

おわりに

平成23年6月23日、市議会本会議。
厳粛なこの議場で、私が市長としてはじめて行った所信表明演説で、市役所本庁舎を建て替える決意を述べさせていただきました。

議会をはじめ、市民委員会、シンポジウム、出前トークなど様々な機会を通じて皆さんのご意見をお伺いしながら、強い想いを持って取組みを進め、いよいよ、本年の夏から新庁舎で業務を開始します。

さらに、平成31年3月末には、市民の皆さんにご利用いただける会議室や、気軽に立ち寄れるカフェ・レストランが入る「(仮称)シビックプラットホーム」が完成します。
新庁舎は、市民の安心安全を確保する防災拠点、そして、市民が気軽に集い、交流する、「安心」と「つながり」のまちづくりの拠点へと生まれ変わります。

平成30年、これまでに蒔いた種が芽吹き、まちのシンボルが次々と生まれ変わり、まちが新たな一歩を踏み出します。

そして、「生まれ変わるまちは、挑み続けるまちへ」
市民の皆さんの英知を結集し、さらなる挑戦を続けてまいります。

このまちの未来のために、今できること、今やっておかなければならないことがあります。

未来を考えた時に、いま何に挑戦していくことが必要か。
挑戦することを恐れずに前へ。まちが変わっていく喜びを感じながら、未来へ。

“共に”の想いで挑戦する周南市政への変わらぬご理解、ご協力を重ねてお願いします。

“共に”進めましょう。

平成30年2月21日
周南市長 木村 健一郎

平成30年度施政方針 [PDFファイル/560KB]

用語の解説 [PDFファイル/102KB]

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